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2015年度グッドデザイン賞ベスト100 住宅建築賞2016奨励賞

所在地 神奈川県川崎市麻生区
設計 株式会社SALHAUS一級建築士事務所
構造・総戸数 木造/一部RC造・9戸
竣工年 2015年3月竣工
間取り 1LDK・2LDK
敷地面積 741.63m2(224坪)
延床面積 467.69m2(141坪)
住戸面積 42.85m2~56.76m2
photo by 矢野紀行

建築家紹介

SALHAUS代表
安原幹(やすはらもとき)

1972年 大阪府生まれ

1998年 東京大学大学院修士課程修了

1998年~2007年 山本理顕設計工場

2008年 SALHAUS一級建築士事務所共同設立

2011年~ 東京理科大学理工学部准教授

 

日野雅司(ひのまさし)

1973年 兵庫県生まれ

1998年 東京大学大学院修士課程修了

1998年~2005年 山本理顕設計工場

2007年~2010年 横浜国立大学建築都市スクール"Y-GSA"設計助手

2008年 SALHAUS一級建築士事務所共同設立

2015年現在 東京理科大学、千葉大学、武蔵野美術大学、法政大学非常勤講師

 

栃澤麻利(とちざわまり)

1974年 埼玉県生まれ

1999年 東京理科大学大学院修士課程修了

1999年~2006年 山本理顕設計工場

2008年 SALHAUS一級建築士事務所共同設立

2015年現在 東京理科大学、昭和女子大学、東京電機大学非常勤講師

デザイン解説

駅から数分の徒歩圏でありながら、豊かな自然が残る里山の農地内に計画した、木造の集合住宅です。恵まれた周辺環境との接触面を増やすため、建物を小さな単位に分節し、雁行させながら配置しました。各住戸は立体的に組み合わされたメゾネットとし、南面した広い間口のリビングスペースと、様々な方向への眺望を確保しています。南北2つの住棟の間は、敷地周辺の道路が入り込み胃袋のように膨らんだ、道であり広場でもあるような共用スペースです。そこに面して、各住戸へのアプローチ、ゆるやかに囲われた専有庭、2階のルーフテラスなど、屋外の居場所を立体的にちりばめました。 「tetto」はイタリア語で「屋根」を意味します。室内と屋外、占有部と共用部といった生活領域がスムーズにつながっていて、軒を大きく張り出した木造の大屋根がそれらを覆います。その様子は、ここに住む人々が全員で共有できる風景となるでしょう。「木造アパート」のイメージをポジティブなものに転換し、郊外ならではの大らかな生活の場をつくりだすこと。それがこのプロジェクトの目標です。

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